茨城県土浦市で330年。
柴沼醤油醸造は1688年(元禄元年)の創業以来、江戸時代から明治にかけて関東の醤油の三大名醸地といわれた土浦で、330年以上醤油醸造を営んできました。「日本一の醤油」として江戸幕府に献上されていたその醤油は、木桶仕込み製法によって手間ひまをかけて作られています。今では日本で数少ない木桶醤油の蔵元の一つとなっております。
2021年には100年ぶりに木桶60石(10,000L)2本と30石(5,000L)8本を新調し、伝統を守りながら100年先の新しい醤油作りを目指しています。
木桶にこだわり続ける醤油作り。
木桶仕込み醤油の芳醇な味わいと香りの秘密は、100年にわたり使用されてきた蔵と木桶にあります。そこには100種類にも及ぶさまざまな微生物が棲みついており、醸造の過程で醤油に旨みをもたらしてくれます。この微生物の働きこそが木桶仕込み醤油の核であり、その味わいはステンレス製のタンクでは生み出すことができません。
私たちのアイデンティティである「木桶仕込み」。その歴史を次代へ伝えるために、私たちはこれからも木桶仕込みにこだわり続けます。